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ベルトのバックル修理しました。(特殊です)

こんにちは 宝飾加工担当の佐藤です。

本日も修理のご紹介です。

今回はベルトの爪折れ修理のご紹介です。

当店では他店に断られた修理も取り組んでおります。
今回のバックルもできるかどうか 判断しにくいお品でした。

同じようなお悩みの方をお持ちの方に向けて記載しておりますが、
壊れている状態により 修理の可否がある案件です。

ご依頼をお考えの方は1度お問い合わせくださいませ。

お客様からもリスクがあることを承知でお修理をしております。


こちらがお持ち込み時の状態です。

爪の一部を残して折れてしまっています。
ベルトのバックルで一番負荷のかかるところなので、
修理する際に 強度が必要です。

真鍮なので通常の火を使った溶接ができませんので、
ハンダ溶接で修理をします。

修理の方法は 残った爪のパーツを利用して強度の確保をします。

ちなみに爪の形の見本で もう一つバックルをお預かりしました。
これを見本に爪のパーツを手作りします


パーツ制作にあたって 元となるバックルと同じ真鍮を使います。
真鍮のパイプと真鍮棒を組み合わせて 爪を作ります。

見本を参考にしながら、爪の角度に合わせて パイプをまげます。
このパイプ部分に バックルに残った爪をかぶせて 負荷がかかっても
折れないようにします。


次に爪の大きさに切り取り 角度をつけた状態で溶接します。

溶接が出来たら、パーツを一度きれいに仕上げてから
で取り付け作業に行きます。


パーツができたら、バックルに残った爪にかぶせて
ハンダでつけて仕上げます。

注意:ハンダ溶接は溶接の材料が鉛の金属で 硬度は柔らかい素材です。
基本的に負荷のかかる部分の修理に使うには向かないものです。

ただし、今回はバックルの爪の根元が残っていたのと、
パイプ状にしたパーツをつけることにより 出来た方法でした。

最後に試着して強度確認をしたら完成です。

【加工内容・価格】
バックル爪折れ(特殊修理・パーツ制作 はんだ溶接) ¥6000(¥6480)

【期間】 1週間

よそで断られたり、保証書のない他店のブランドのお修理も取り組んでおりますので、
お気軽にご相談ください。

またご覧いただければ幸いです。

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