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Chrome Heartsキーチェーンのフック修理。

こんにちは 宝飾加工担当の佐藤です。

本日も修理のご紹介です。

今回はキーチェーンの金具の中でばねが折れたので、ばね交換 修理のご紹介です。

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こちらがお持ち込み時の状態です。

ばねが中で折れていてクリップの開閉がスカスカになっています。
ばらしてばねを交換して 再度組み上げます。
組み上げの際に ひと工夫して、今後も修理のしやすいようにします。

と言いますのもバネのパーツは鉄製が多く、
水気でさびて 開閉の際に折れるのが原因です。

当店では錆に強いステンレスのばねに交換しますが、使用の条件によってまれに錆が起きるようです。
それと開閉動作によって金属疲労で折れる場合もあるようです。

上記のトラブルに対応できるように 今回修理の仕方を少し改善しています。

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初めに折れたばねを取り出すのに、芯棒が溶接されていたので切り取りました。
まず、切った芯棒に穴をあけてシルバーの新しい芯棒を作ります。

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左:パーツを溶接した状態です。
右: ばねを作り、仮組の状態です。

ここからフックを開け閉めしてばねが効いているかの確認と
フックの閉まり具合の確認をしました。
ここで一度フック金具と芯棒をかしめます。

こうすることによってフックが使用していくと 起きる削りによる フックのゆるみを防ぎます。

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次に金具に上下を締める丸いパーツを制作して、芯棒に通します。
ここでまた、かしめます。

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かしめた状態です。

なぜ、このような加工をするのかと言うと、
かしめる事によって、また金具の中でばねが折れたときに、
手間をかけず、バネ交換と再カシメで対応できるようにするためです。

最初このお品のパーツをばらした時と同じように
パーツを切って・シルバーの線を作って・立て直して・溶接して・仕上げする
となると同じように手間もお金もかかります。

次回の修理が起きたときに簡単になおして使える事と
二回 かしめの加工をすることで 強度も確保しています。

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最後にかしめた部分を レーザー溶接で消して、全体を仕上げたら完成です。

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よそで断られたお修理も取り組んでおりますので、お気軽にご相談ください。

またご覧いただければ幸いです。


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